魚津三太郎塾第6期
魚津市/富山大学
地域課題と企業課題を解決する地域プロジェクトの創造 いざ未来形魚津へ!

事業レポートReport

魚津三太郎塾第8期1日目 導入講座

日時:令和元年8月7日(水)14:00〜17:00
場所:魚津市役所第2会議室

魚津三太郎塾第8期の初日が開講。導入講座として魚津三太郎塾についてのオリエンテーションとコミュニティビジネス起業化概論「地域づくりと企業行動」の講義を受け,来春までの第8期カリキュラムがスタートした。

第1限講義 オリエンテーション
魚津三太郎塾について 〜第8期開講にあたり〜

講師:魚津市企画政策課企画係 伊串祐紀
オリエンテーション

第8期開講にあたり,魚津三太郎塾のオリエンテーションがおこなわれ,開講の目的,塾の概要,カリキュラムイメージや視点のキーワード,修了生の動きなどを説明。魚津の特徴ある自然環境や地域資源を活用して人口減少・少子高齢化といった地域課題と個々の企業が抱える課題を解決させる事業創出,本業を活かしたビジネスモデルの創出,魚津の将来を担う企業人・地域リーダーの育成を目的にしており,魚津三太郎塾は魚津市の政策の中でも重要なポジションにあると説明。

自ら考え行動する人材の育成を目標とした産官学金が連携した学びの場として位置づけ,塾生一人ひとりが魚津の地域課題と企業の営利活動の共通項を探し出して実行する地域プロジェクトの創造が目標であると話した。カリキュラムについて,主テーマを「魚津の水循環」という魚津の地形・自然・特徴に着目するところに置き,講義とディスカッションを12月まで7コマ,12月から演習やミニゼミを開催し,3月の修了式でポスター発表を行っていく今期の流れを第7期のカリキュラム内容を示しながら紹介。受講の心構えと,塾内でのディスカッションルール,最終ポスター作成のための演習シート記載についてを説明。受講に際しての視点のキーワードとして「環境ビジネス」「社会的課題」「地域的課題」「価値の創造」の4つについて説明した。

本塾1期から7期までの修了生の活動を紹介し,企業と地域のどのような課題を解決したビジネスに繋げているかをあげ,企業と地域の課題を同時に解決する共通価値を創造(CSV)していると説明。塾生に対して,何をすれば自分の企業が生き残れるかを最優先に,自社の強み,自身の特技はなにかを考え,自社のある地域のことを知り,将来の魚津地域をイメージしてドコのレベルの企業を目指すかということを常に意識して講義やディスカッションに臨んで欲しいと話した。 

第1限講義
ディスカッション

塾生から一言発言

本日参加の7名の塾生から,各自2〜3分の持ち時間で,自己紹介や企業課題・得意分野,オリエンテーションの感想など発言。各塾生から自社のことや塾への思い・参加動機・取り組みたい課題についてなどが話された。

第2限講義
魚津水循環コミュニティビジネス起業化論 地域づくりの最前線〜地域づくりと企業行動〜

講師:富山大学地域連携推進機構 教授 金岡省吾教授
オリエンテーション

地域課題を企業行動で解決していくコミュニティビジネス,ローカルイノベーションという用語は近年普通に使われるようになり,地域の課題に向き合っていく地域発イノベーションが脚光を浴びている。早い時期から課題解決を自ら考え事業創出していく魚津三太郎塾の事業は,高岡市や田辺市へ波及し全国から地域活性化のモデルとして注目されている。

CSV(共通価値)を自分たちで考え,地域の活性化とは何か考え,何が出来るかにどう絡んでいくか考えて欲しい。人口減少時代となり,人口大都市への集中,消滅市町村が叫ばれている中,人口減少が及ぼす地域への影響と生き残りのための手段を自らで考えなければならない。課題解決型PPP,事業化により地域課題をビジネスで解決する事例が全国で増えている。様々な地域課題をどう考えるか,人口減の地方課題を克服していくのが地方創生である。地域の今後を考えて地域発のイノベーションを起こし,地域を元気にするビジネスを創り上げてもらいたい。

第2限
ディスカッション

本日参加の8期塾生が自己紹介をおこない,各自2分の持ち時間で企業情報や事業内容,本塾への参加動機や抱負などを発表した。

第2限 座談会
「明日の魚津を考える」 〜人材育成システムとしての魚津三太郎塾〜

・CSVとは?
・地域での活動をどう思う?
・自分たちの強みをどう活かせる?
オリエンテーション

参加塾生は,今回講義内容を受けて質問事項を整理する時間を約3分間取った後,各自2〜3分の時間で講義への質問・感想を述べた。塾生たちはキーワードとなった「人口減」「地域課題」「コミュニティビジネス」「共通価値の創造」などへの感想や自らの課題や地域の課題について発言し,講師や塾生間で意見交換・共有を図った。

金岡教授からは「地域の課題解決はコミュニティが武器となる。コミュニティを創ることでビジネスが生まれている。ソコに何があるのか考えてもらいたい。」とスタートを切った8期塾生へエールをおくった。